地価高騰についての雑感

2019.09.05 UPDATE 地価高騰についての雑感

「マチナカ暮らしを応援する」が危機的な状況です。2年前からオカシイなぁ、と思っていたのですが、岡山市の中心部の地価が、えらく上がっています。


私が住んでいる岡山市中区中納言町は、私個人的なイメージの地価になりますが、10年前は1坪あたり40万円弱だったものが、今や坪50万円。土地価格が1.25倍になっています。


おそらく少子化、人口減少問題の影響です。これまでドーナツ化現象と言って、人はゴミゴミとした中心部から、ドンドン郊外に家を建てて引っ越していきました。クルマさえ持てば、日々の買い物も通勤も、街中とは変わらない生活が維持できたのです。


しかし、郊外はクルマが運転できなくなれば、不便この上ない地域。岡山だとバスが全く走っていないエリアも宅地化されています。また、バスがあっても本数が超少ない路線もあります。そして、人口減少時代になって、郊外がこのままの状態で維持されるのか心配になる人が増えてきました。あえて、郊外に土地を購入して家を建てるよりも、都心に近いエリアに無理をしててでも家を建てるほうがいい、という人気が、急激に高まっているように思います。


もともと、都心に近いエリアは価格が高いうえに、土地は水面下で取引がされる、というくらいだったのが、今はもっと拍車がかかっています。


弊社では、都心に近いエリアでも土地の形が悪かったり、ボロボロの上物が建っていたり、でお客さんにはすぐに住める、とは想像しづらい不動産を紹介して、中心部に近いけれど、そこそこ安く手に入れることができましたね、と言うお得感を持っていただいているお客さんが多かったんです。


今後、なかなか難しくなるのでは無いか、と危惧しています。おそらく東京オリンピックが終わって不景気になった(そもそも今は不景気だと私は思っていますが)としても、この傾向は変わらないのではないか、と勝手に予想しています。


これから不動産をお探しになる方は、不動産情報を見て勝手に高いと思わずに、今買うなら、こんな値段なんだ、と思った方がいいかも、と私は思っています。
この先、安くなる可能性はあるかもしれませんが、そんなことは誰にも分からないですから。

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