高橋学先生の講演会を開催しました

2018.03.02 UPDATE 高橋学先生の講演会を開催しました

高橋学先生の講演会を県立図書館で開催しました。約20名のお客さんにお越し頂き、今までで一番参加者の多い充実した講演会になりました。


タイトルは、「歴史時代における岡山の環境と土地開発ーもののけ姫はどこにいる?ー」です。講演の内容を私なりに簡単にまとめてみると、


縄文時代は海だった今の岡山平野は、寒冷化に伴い陸地化。中世になると、

・たたら製鉄(森林の伐採、かんな流し)
・塩田(森林の伐採)
・備前焼の生産(森林の伐採)

もののけ姫の映画に出てきた、禿げ山を例に挙げられ、以上の理由で下流に土砂流出。瀬戸内海が遠浅の海になり、干拓が盛んになって農地が沖に広がりました。


干拓地は地盤が悪いのですが、戦後そこが都市化し始めて、災害に弱い街になっているのが、岡山の悲しい現状。また、干拓地では無くても災害に弱い旧河道がそこかしこにあり、岡山市中区役所周辺の旧河道地図のスライドは、インパクトがありました。


そこに絡めて、近年危険性が高まっている南海トラフ地震。プレート型の地震は家屋を倒壊させるほどでは無い可能性は高いが、津波と液状化に注意が必要とのことでした。津波に関しては、日頃からどこに逃げるか、家族で話し合うだけでも防災対策になるのでは無いでしょうか?


最初は、バラバラに思えた話が、結末になるにつれて、頭の中で結合して「なるほどー」と思える感覚がとても楽しい時間でした。来年も、来て貰えるように仕事頑張りますー!


講演会が終わったあと、高橋先生と沢山お話をしました。知識が洪水のように出てくるので、それを受け止める頭がフル回転。地理学を学ぶと出てくる、藤岡謙二郎氏、川喜田二郎氏の学者の名前は、大学を出てから聞くことも無かったので、必死に記憶をたぐり寄せてました(笑)。


大学で勉強したことが、回り回って仕事に役立ち、こうやって恩師と交流できる幸せを改めて噛みしめました。ご参加いただいた皆さん、京都からお越し頂いた高橋先生、ありがとうございました。

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